Our
Focus
私たちは、エコロジカルアート、サイエンステクノロジー、トレンドカルチャー、そしてトラディショナルアートの革新など、今ホットな話題に特に注目しています。これらの分野はまさに発展の段階にあり、現代の社会的思考と価値観を代表していると私たちは信じています。
コンテンポラリーアート
と地域再生
21世紀以来、日本のコンテンポラリーアートは、アーティストと作品展示場所、そして観客の関係をより重視するようになりました。アーティストと観客が一つの共同体化し、作品現場は一種のインタラクティブ空間となることで、場所そのものが欠かすことのできない作品の一部となっています。このように“場”そのものがクリエイティブ的に価値の高いものとなったのです。アートと社会発展の関係は密接に結びついており、自然や環境との共生理念から、日本のコンテンポラリーアートの新しいテーマ“地域再建”、“地域再生プログラム”が盛んに言われるようになったのもこうした“場”の重視を反映したものです。

サイエンステクノロジーと伝統
近年、メディアアートは新たなアートの潮流として注目を集めており、パーソナルコンピュータの処理速度の向上とネットワーク環境の最適化に伴い、マルチメディア時代を迎え、体験、参加型アートとも呼ばれています。VR技術を用いた人工現実感の研究や、人工生命システムに関する研究が海外から日本に導入され、メディアアートもそのひとつです。日本のアーティストは、この可能性に富んだアート表現を新たな分野に広げ、日本文化の特徴を鮮明に持った新たなアート表現の方向性を切り開いています。

2.5次元文化
世界を席巻する日本のマンガ、アニメ、ビデオゲームは、現代文化の重要な一部であるアニメ文化を形成しています。近年では、マンガ、アニメ、ビデオゲームをベースにしたさまざまなコンテンポラリーアートが展開され、「2.5次元文化」とも呼ばれています。これは、2次元のマンガキャラクターが3次元空間に現れるというもの。現実空間の中に、新たな関係
性や現実感が生まれ、多様な解釈の可能性が生まれます。2.5次元文化は
現代ポップカルチャーの虚構世界を現実の中に再現することで観客を虜にし、今や世界中で注目を浴びるものとなっています。

トラディショナルアートの変容
伝統工芸の現代作品化は決して単なるモデルチェンジや模倣などではなく、伝統工芸の基礎を保持した上で、新しいデザインとモダンアートの概念を取り入れ、現代人の需要と好みに合致させるもの。この変容によって伝統工芸の精髄は引き継がれるのみならず、新たな生命力と市場競争力を与えられたものとなります。
